ご近所フォトのススメ
というムック本を共著・プロデュースにて発刊させていただいて早いもので4年(新版になって2年)が経った。
経っていた。のほうが適切かもしれない。
今から5~6年前にデジタルカメラユーザーが急増したけど、写真教室に通う人のほとんどが「写真の基礎や用語がまったく分かっていないで始めた。」そんな人が大変を占めていました。
押せば写る。という気軽さで飛びついた人も少なくないと感じていたし、基礎がないのに設定ばかりに頼り、講師の作風をコピーするというのがある種の流行だった。
それではこの先も写真を純粋に楽しむことがわからないままになってしまう。
と感じて作ったのが「ご近所フォトのススメ」です。
「気軽に楽しむためのご近所フォト設定」、レンズのこと、撮影の基本~データの保存やプリントまで触れています。
今となってもその内容は十分に通じるもので、おかげさまで地味に(笑)ですが、売れているみたい。何よりです。
前回のブログで触れたプログラムモードでできることも書かれていますのでご興味がありましたらぜひご覧になってください。
そのご近所フォトですが、常に私は続けています。
筋トレみたいなものです。
カメラが新しくなったときの描写力や色、レンズの性能やピントの合焦具合、焦点距離によるボケ方まで、いつも見ているものがカメラやレンズが変わった時にどう写るのか。いつも見ているものだからこそ違いがわかる。
皆さんにも勧めたいのはこんなことよりも、毎日過ごしている身の回りにある変化に気づいてもらいたいということ。
そこでシャッターを切る。
気づくことも、シャッターを切りたいと思うことも、心が動いた証拠。
だからご近所フォト。
何もないからじゃなくて、いつもと変わらないからじゃなくて、自分が今気になったもの、今残しておきたいと感じたもの。ふと足を止めたもの。
さらには発見力=瞬発力
おしゃべりしてたら見つからないこと、スマホ見てたら見過ごすこと、考えすぎたらわからないこと。
全ては積み重ね。だから筋トレ。
毎日でなくても、
今日はこの一時間外に出て撮影。
今日はこの設定に限定して撮ってみる。
家の中でも出来ますよね?
ペースは自分のできる範囲でいいし、それこそが力になる。
伝えたかったことに足りないと感じた撮影技術を足していく。
いきなりやっても上達なんてできないです。
本気でススメてます。ご近所フォト。
ご近所フォトとは、around yourself
あなたの生活の身の回りで起きていること。
人によって違う環境に身を置き、撮影できるものが違う。それこそが面白い。
どこにいても力まずに撮り続けてみてください。