写真と、カメラと。

写真とカメラと過ごす日々のこと。

写ルンですが写らないなんて

富士フイルムの「写ルンです」が7月に40周年を迎えました。
1986年に発売された世界初のレンズ付きフィルム「フジカラー写ルンです」。

子どもでも手軽に写真を撮ることが一般的となり…というか、そもそも企画製造段階での目的が、「子どもでも撮影ができるカメラであること」でした。
写ルンですは、〝誰でも、いつでも、どこでも、簡単に写せるカメラ〟として写真文化のすそ野を一気に広げてくれたことは間違いないでしょう。
プラスチック1枚のレンズも、絞りもシャッタースピードも、フィルム巻き上げも、全て計算されつくされたカメラです。
2014年には未来技術遺産に認定されたことも記憶に残る出来事です。

「修学旅行のときに持って行ったー」と30~40代の皆さんは口にしますが、私の幼少期には写ルンですはありませんでした。
高校デビューですよ。高校デビュー。(こんな言葉も死後ですが…)
まさに、写ルンです昭和女子です。

撮影後に現像・プリントを待つ時間。
この頃のDPEは、1時間仕上げやら、コンビニ受付で格安プリントだったりとか、ネガフィルムを取り巻くインフラ環境がどこにでもあって、手に取って写真を眺める時間が楽しみでした。本当に。
今やデータ化してスマホ転送が当たり前。

驚くことに、フィルムを現像しないとデータ化できないということを知らない人たちが多いと耳にします。それだけデジタルデータが浸透したわけです。30周年のときには感じられなかった出来事にたじろいでしまいました。
SNS投稿主流、タイパ・コスパの潮流が追い打ちをかけているのでしょう。

さすがに1本3,000円+現像・データ化約2,000円弱ですから、若かりし頃と同じくして、湯水のように撮影する勢いはありませんが、写ルンですで撮りたいなぁ。と思う気持ちは今も消えることなく。
プリントしてみると、グッと奥深く、撮影した時、場所、一緒にいた人たちのことを思い返したりするものです。

さて、今年の7月はギャラリー世田谷233×ゆるカメ写真部「写ルンです40周年記念写真展」~あのころとこれから~を開催していました。
ご来場いただいた皆様、暑い中ありがとうございました。

ギャラリー世田谷233×ゆるカメ写真部 写ルンです40周年記念写真展

先述の話とか、その他諸々トークイベントでもお話をさせて頂き盛り上がりました。

ギャラリー世田谷233のRoom展示では、私の作品は、30周年の頃の2016年~18年にかけての作品を展示。


直接お会いできた方々から、「写ルンですってこんなに良く写るの」「どれも同じカメラと思えない個性的」という言葉を何度か耳にしました。
はい。写ルンです。

↓こちらは、Wall展示でゆるカメ写真部メンバーで1本の写ルンですをリレー撮影したものの一部。昨年末に撮影しています。
メンバーの写真の中には鞄の中でシャッターが押されてしまったと思うカットもありましたが、省くことなく展示しました。
何か写っているか?そのときの自分の気持ちです。

取り壊しの決まった実家周辺の団地を最後に写ルンですで

夕陽が差し込んだいいタイミング

その昔、撮影シーンや撮影条件がわからず、うまく写せない、画質がよくないとレッテルを貼った人たちもきっと驚きの写りです。
フィルム本体のみならず、現像・データスキャニング、プリンターも、用紙もどんどん進化しました。デジタル化の恩恵もあるわけです。

皆さんも写ルンですで40周年に1本撮影してみませんか。


今でも街中で、高齢の方が写ルンです片手に撮影しているところを見かけると、なんだかうれしい気持ちになります。
スマホではなく、写ルンですで。

「使い慣れたカメラの一つなんだろうな」と、胸が熱くなります。
「子どもや孫も写ルンですで残しているのかな?」と、余計な想いもめぐります。

きっと、大切なもの・ときを残しているんだろうな。
写ルンですで撮っている背中からそう感じるのです。
大切にされているカメラなんだと思うわけです。

写ルンですが写らないなんてきっと思い違い。
うまく写っていなかったり真っ暗だったりする写真の中にもあなたのその時が写っていますよ。


写ルンです撮影で失敗をしたくない方は

・常にフラッシュ撮影を。晴れていても、室内でもです
・ノンフラッシュならまぶしいくらいに晴れた日に。真夏は最適
・ボケ写真量産したくないなら1m被写体から離れる
・カメラを持つ手がレンズやフラッシュを隠していないか注意

これだけなのでぜひ覚えておいてください。


<宣伝です>
QRコードから、私の2016年~23年頃の写ルンです写真をまとめたブックがお求めいただけます。

写ルンです作品ブック「あれから」40P



写ルンですにちなんだ作品は11月にもお披露目予定です。
お楽しみに。




ニューデザインのカメラバッグ|UNCOVER by Manfrotto

前回アクセサリーをご紹介したばかりですが、今回はカメラバッグです。
マンフロットのニューラインナップ「UNCOVER」
新しいデザイン、こだわりの素材で作られたUNCOVERのバッグは海外デザイナーによるもの。

事前に海外のデザイナーさんとフィードバックセッションを行い、製品化に向けて協力させていただきました。CP+2026でお披露目され、先日4/23に発売となったばかりの商品です。

UNCOVER メッセンジャースリングバッグ7L インナーバッグ付

本体は、タフネス素材。天候に強い TriTex 3層素材を用いていて、悪天候でも濡れません。底面も濡れた場所においても大丈夫な仕様。ロールトップは2段階の長さになり、7.5~9.5L に拡張します。

表デザイン 外寸:39 x 13 x 22 cm(拡張時29 cm)

裏デザイン

インナーバッグを入れた横にペットボトルも収まるサイズです。iPadなどのタブレットもすっぽりと入る面積。

ショルダーのスリング部分に大き目ロゴが隠れております。

幅広のショルダーパッドで楽ちん

FlexGridパネルには、自由なアクセサリーを装着可能。カラビナを付けるもよし、パラコードなどを通すも良し。すこし引っ掛けておきたいものに。

他にはないカンのデザインもオリジナル。
手に取れば、高機能な良質のバッグであることをすぐに実感できる代物。



カメラバッグから日常スリングへ瞬時に切替。というよりも、「カメラバッグらしくないデザインで日頃から持ち運べるもの」なので、このままオフィスへ行っても良いデザインです。ユニセックスな感じも好みです。

わたしが使うとこんなサイズ感です

体格の大きな方には12Lがおススメ。
なんだかんだカメラバッグはManfrottoを長いこと使っております。







カメラ&スマホアクセサリー|conaretta 2WAY マルチショルダーストラップ

私自身がプロデュースしているバッグ&アクセサリーブランド「conaretta」(コナレッタ)に新商品が登場しました!

もともとは「Loopie(ルーピー)」というブランド名で展開していましたが、2025年7月に商標登録の取得を機に、現在の「conaretta」(コナレッタ)へブランド名を刷新しました。
-以降お見知りおきいただけますと嬉しく思います。

「conaretta」は、肩肘を張らずに自然なおしゃれを楽しむ「こなれ感」という意味を込めて名付けました。「使いやすく生活に馴染む」こと、そして年齢や性別を問わないユニセックスなデザインを大切に考えています。
(あ、それと駄洒落を効かせております)

 

新商品は、「2WAY マルチショルダーストラップ」
ストラップとしての機能に拡張性を持たせて使える設計になっています。先端のパーツは汎用性の高い金具(カラビナやナスカン)になっていて、スマホ、カメラ、パスケース、iPodsや鍵などが取り付けられます。

小さめのミラーレスカメラにピッタリ

コンデジ・トイデジを連れて歩くのにも

ストラップは、肌に触れたり服に擦れたりするため、チクチクしたり服を傷めたりすることのない日本製のニットテープを用いました。多少の伸縮性もあり、軽くて柔らかいのが特徴です。見た目の美しさと強度が安定しています。

カジュアル過ぎず、日常のファッションに馴染む「バイカラー」3色展開です。

長さも欧米向けのブランドだとストラップが長すぎることが多々ありますが、日本ブランドは日本人の平均的な体格に合わせて「長すぎず短すぎない」絶妙な長さに設計されています。

 

ストラップの付け根や金具を固定する部分は、最も力が加わる場所です。日本製のパーツや縫製を使うことで、単に見栄えや使い勝手が良いだけでなく、道具としての信頼性を支えるしっかりとした縫製を重視しています。

1点吊と2点吊 両方に対応しています

安価な海外製品には、価格面の魅力はありますが、1年、2年と使い込んだ時に縫い目が伸びてしまったり、素材自体がボロボロになったり、ほつれたりしにくいのが日本製の強みです。

「お気に入りを長く使いたい」という方に使っていただきたい商品です。
これからTシャツ1枚で手ぶらで外出という機会も増えますので便利に使っていただけると思います。

ご購入はこちらから。
Amazonで販売中!

 

ショルダーが苦手な方には、Loopieブランドの時から人気のパラコードで編んだリストストラップも販売中です。

パラコードで編んだリストストラップ

今後とも「conaretta」(コナレッタ)をよろしくお願いいたします。

 



 

撮影機材を購入 | 中華製ストロボNEEWER TT560 で室内簡易スタジオ

格安な機材で本格的に撮影ができるようになった今、サードパーティー製中華ブランドの製品は侮れない存在です。

大げさなスタジオセットを持っていなくても、クリップオンストロボを活用すれば、安定した照明で自宅で気軽に撮影することができます。

すでに「そんなの知ってるよ」だと思うのですが、改めて「持っておいても損はないし、むしろ使う機会を増やしてみようか」くらいに考えて購入しました。

これまでは基本的に自然光か、屋外での撮影か、あるいはスタジオセットを借りたり、LEDライトなどを活用しておりましたが、数年前に購入していた「NEERWER TT560 フラッシュストロボ」を使わない手はないだろうと。

すでに使用していたクリップオンストロボ(フラッシュ)にいろいろと機材を組み合わせてセットしてみました。

TT560 フラッシュストロボ カメラスピードライト (GN38/ 5600K)

ストロボ購入のきっかけは数年前、メーカー純正ストロボが壊れたための買い替えだったのですが、なんといってもほとんどのカメラメーカーを問わず使えるというのが大きな利点。しかも破格です。
すでにPENTAX K-3MarkIIIとLUMIX S5IIで使っています。サードパーティー製ならではのメリットです。

フルマニュアルのクリップオンストロボなので、瞬時に何かを撮影するのは苦手なのはいうまでもありません。ある程度時間に余裕があるのであれば操作自体はものすごく単純明快なのでサクッと撮影できる代物です。
普段使いとして気を遣わずに使えるので気に入っています。

TTL測光&高速同調はできません。
カメラ側のMモード撮影で、シャッタースピードを1/125前後に設定、フラッシュモードONにして使用します。

マニュアルモード/スレーブ1・2モード
光量調整は手動、ボタンで調整します(+1/32~+1/1の7段階)
オフカメラ撮影のトリガーにも対応
汎用性の高い単3電池4本(別売)で動作と、電池持ちもかなり良く、予備に購入するにもどこでも入手しやすいのがポイントです。

外部電源ソケットと同期用ソケットもあります。

角度は垂直方向に0°、45°、60°、75°、90°
水平方向には0°~270°まで30°刻みで動かせます。


Godox FC-16N

オフカメラ撮影用のリモートフラッシュトリガーは、PHOLSYというメーカーのものを使用しているのですが、今流通していないみたいです。
このような感じのもので、カメラとストロボそれぞれにセットします。

これと、ライトスタンドはもういつ買ったかわからないほど前のものです。

ここまでのものはすでに所有していました。
今回加えた機材がこちら。

NEEWER 八角形ソフトボックス80

スタジオフラッシュ スピードライト用アンブレラ ソフトボックス
キャリングバッグ付き

傘を広げてディフューザーを取り付けるだけで簡単にソフトBOXになってくれます。
いわゆる傘トレです。

ライトディフューザー面の直径は80cmです。傘を室内で広げるとやはり大きい

傘にライトスタンドを通すファスナーがあります

我が家には和室があり、天井も白色ではありません。こうした場所を選ばず撮影環境にできるのが機材使用のメリットでもありますね。
(厳密には適していないと言われるかと思いますが)遮光カーテンで光を遮り、室内照明は消して撮影を行います。

傘の内側シルバー反射面とフロント面のディフューザーはナイロン素材。ベルクロで簡単に取り付けられ、セッティング時間が短縮できるのは助かります。

ベルクロ仕様なので誰でも簡単にと取り付けられます

小物や料理撮影、ウェストアップのポートレートなら何も問題ないでしょう。
メタルフレームもかなりしっかりしているので、丁寧に扱えば長く使えそうです。

 

Rowaia アンブレラホルダー カメラ フラッシュブラケット

ライトスタンドにはアンブレラホルダーがないため、こちらのブラケットも併せて購入しました。アルミ合金でかなりしっかりしています。重量340gながら耐荷重2kgでしっかりとしています。

角度調整機能は180°。しっかり固定できる嚙み合わせの歯付き機構なのでしっかりと固定できます。
ディフューザーを用いない時、ストロボ自体を傾けて使用するなら、アンブレラのファスナーを通さない方法で銀傘として使うのも手です。高反射で光の質が違う写真が撮れるというのも気に入っています。

角度を付けてディフューザー無しで使用もできる

ダボ用の1/4と3/8インチの変換ネジ付きで、オス・メス両方が付属しているため幅広い互換性があるの良い点です。他の機材も取りけられます。

上:ストロボ側/下スタンド側 それぞれに調整ができるネジ(ダボ)あり

しかしながら、中華ブランドの欠点は細部の造りのチープさでしょうね。
ですが、ストロボ~ブラケットまで揃えても2万円程度。文句は言えないお値段ですし、壊れても致し方なし。と思えてしまいます。

実際に撮影した写真

ライトの反対側にはレフを立てております

ホワイトデーのお返しに御菓子を頂いたので記念に

 

まとめ

必要か否かは別として、こうした機材で気軽に簡易スタジオ撮影ができるようになったのは、間違いなく中華ブランドのおかげでしょう。
発売当初はすぐに壊れるなどのマイナス面ばかりが目立ちましたが、そこはやはり技術の進歩もあり、機材の製品企画やアイデアは、カメラレンズや動画用の撮影機材なども幅広く活かされ、間違いなく日本をしのぐ勢いです。

今回使用した製品も、興味があるなら試してみる価値のある価格だと思います。
ご興味ありましたらお試しあれ。


 

新しいレンズ|FUJIFLM XF23mmF2.8 R WR

今回はX-E5のキットレンズともなっている、究極のパンケーキレンズ XF23mmF2.8 R WRのご紹介。

X-E5×XF23mmf2.8 R WR

富士フイルムのXシリーズの中でも特にコンパクトなボディによく似合います。
作例では、X-E5を使用しました。
本当に、付けていることを忘れてしまう軽さ。質量90g。驚愕です。
X-M5あたりに装着したらRICOH GRのような佇まい。

こちらのレビュー記事を手掛けました。記事☟もぜひ合わせてご覧ください。

www.kitamura.jp


フジノンレンズXF23mm(換算35mm相当)は、異なるキャラクター3本のレンズがあります。

XF23mmF1.4 R LM WR、XF23mmF2 R WR(F2シリーズ)、とXF23mmF2.8 R WR。
X100シリーズを含めても、この焦点距離はどれか所有していないとモグリなのではないかと思うほど(笑)。
個人的には好きな画角で、とても使い勝手が良く、広角過ぎずバランスがとれた画角で、ストリートスナップ向けのカメラとしては最適でしょう。
絞りリングのクリック感はすごくいい感触ですし、絞りオートのロックボタンもあり誤作動防止できます。

約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」センサーに対応する高い解像性能を実現していることから、ものすごくキビキビとしたシャープさ。解放から解像力が高くコントラストも高いので、抜けが良くきりっとしまった画になります。
風景撮影やスナップ写真には最適なのは言うまでもありません。

外装のタイル一つ一つがきりっと写り込みました。見事です。

富士フイルム X-E5+XF23mmF2.8 R LM WR (35mm判換算35mm) F6.4・1/2000秒・ISO250

富士フイルム X-E5+XF23mmF2.8 R LM WR (35mm判換算35mm) F5.6・1/750秒・ISO250・+0.3EV

ガラス越しの遠景もくっきり。

富士フイルム X-E5+XF23mmF2.8 R LM WR (35mm判換算35mm) F7.1・1/400秒・ISO250・-0.7EV

コルクの質感もすごい。

富士フイルム X-E5+XF23mmF2.8 R LM WR (35mm判換算35mm) F5.6・1/18秒・ISO800・-0.3EV

レンズサイズは、フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WRと同サイズ。ですが、最短撮影距離の違いはかなり大きく、XF27mmF2.8 R WRはセンサー面から34cmに対し、XF23mmF2.8 R WRは20㎝。これだけ寄れるとボケも期待できます。
優しい雰囲気もあり、玉ボケもキレイです。

富士フイルム X-E5+XF23mmF2.8 R LM WR (35mm判換算35mm) F2.8・1/15秒・ISO1600・-1EV

周辺の流れはむしろ効果的に使うのがいいと思います。

富士フイルム X-E5+XF23mmF2.8 R LM WR (35mm判換算35mm) F2.8・1/100秒・ISO800・-1EV

ガラス越しなので最短撮影距離ではないですが、前後のボケ具合は自然でよい雰囲気。
食品サンプルなのにちょっとリアルに感じるシズル感もまた良き。

富士フイルム X-E5+XF23mmF2.8 R LM WR (35mm判換算35mm) F4・1/50秒・ISO800・+0.3EV

レンズには手ぶれ補正がありませんが、夜のスナップもサクサクです。暗所でもかなり鮮明に写ります。

富士フイルム X-E5+XF23mmF2.8 R LM WR (35mm判換算35mm) F2.8・1/90秒・ISO1600・-0.7EV

富士フイルム X-E5+XF23mmF2.8 R LM WR (35mm判換算35mm) F4・1/30秒・ISO1600・-1.7EV

日常的に使いたくなる1本。持っていて楽しくなる1本。
間違いないですね。

「X-Trans CMOS 5 HR」以前のセンサーでも撮影してみればよかった。
締め切りに追われると忘れてしまったりするわけです。残念。

スナップ撮影をこよなく愛する方にぜひおススメのレンズです。
カラーは、ブラックとシルバーの2色。

悩ましいです。

キットでも販売中ですね。