そんなにダメですか?
写真を教えていて、撮影会での質問でよく耳にすることがあります。
「後ろをぼかしたいけど、ボケなかった。」
写真を見ればすぐにわかる。
ピントを合わせた被写体と背景の距離が離れていない。
(ピントを合わせた被写体が遠くにあり、アングルの問題も大きい)
自分が被写体に近寄っていない。
=ボケる条件に見合っていない。
絞り優先オートという撮影をしているとこの原理がわからないものです。
フィルムカメラの頃は絞り優先オートにも意味があったと思います。単焦点レンズがほとんどでしたし、ISO感度もフィルムで固定されていましたから。
デジタルカメラでズームレンズを装備している方にはあまり意味をなさないのです。
三脚を据えて絞り込んで撮影する状況ならわかりますが。
プログラムモードをオートモードと勘違いしている人もかなりの数を占めている。
プログラムモードをオートだといい、初心者に絞り優先オート中心に教えている講師も多い。
違うよね。
カメラに装着しているレンズとISO感度に合わせて絞りとシャッタースピードをカメラ側が計算して(カメラが適正と判断した)露出にしてくれる。だけです。
さらには、その絞り(あるいはシャッタースピード)では自分の思っている写真が撮れないと思ったらプログラムシフトすればいいわけです。
露出を保ちつつ、絞り(シャッタースピード)は変えられますよ。
デジタルカメラって絞りとシャッタースピード以外に決めなければならないことってたくさん。
ISO、色設定、WB、ドライブモード、AFモードにエリア選択…
全部一度に操作するなんて難しいと感じている方の方が多いはず。
これも自分で撮るために必要なことです。
自分で撮ってる意味がないとかっていう人も多いけど、先述したとおりです。
ダメですか?プログラムモード。
常に変わりゆく状況の中で私はシャッターチャンスを逃したくない。
撮れなかった写真を悔やむ方が私にはもったいないと感じます。
スナップ撮影しているならプログラムモードぜひ試してみてください。