韓国のレンズメーカーサムヤンから発売された SAMYANG Remaster Slim 21mm F3.5 / 28mm F3.5 / 32mm F2.8 。80年代〜2000年代に登場したフィルムコンパクトカメラのレンズにインスパイアされて開発したという3本のレンズは、パンケーキ型のレンズモジュールに光学レンズユニットを差し替えて使うというもの。
3本のレンズがすべて広角レンズというのも思い切った感じがありますが、それぞれのレンズにフィルムコンパクトカメラの特徴が活かされているようで、3本とも写りの違いを堪能できます。
小さくシンプルなレンズ構成で、非常に小さなレンズは、携行性に優れ取り回しの良さは言うまでもないといった感じ。
ソニーEマウント対応ということもあり、このレンズでの撮影はソニーα7cIIをお借りして実写しました。
フジヤカメラのブログでレビューさせていただきましたのでぜひこちらもご覧になってください。
入れたいところまでしっかり入る、思い切った気持ちのいい画になるRS 21mm F3.5。アングル変化、寄りと引きで一番変化が楽しめます。
とにかく気に入ったのがRS 28mm F3.5。私にとっては非常になじみ深い画角。近接時の広角らしいボケもいい感じ。順光で撮影するとスコーん!と気持ちのいい写りです。
このレンズは一番ネガフィルムで撮影したときの雰囲気に近い気がしました。
標準レンズのように使えるRS 32mm F2.8は、滑らかなトーンのつながりと、情緒的なボケの雰囲気が好みです。
レンズごとの写りが異なるので、いろんな表情が楽しめますし、被写体選びにも変化をつけられます。
今回の撮影時はカメラ内のクリエイティブルック「FL」を使って深みの出る設定にみましたが、フィルムカメラの雰囲気づくりを楽しむなら、撮影後の現像でプリセットを効果的につかうのもいいかも。
他のマウントでも発売されるといいなぁ。なんて、心の隅で思いました。
純粋に楽しめたレンズたちです。
【お知らせ】
3月から私の主宰するPhotoPlus+写真塾で〝純〟スナップ写真塾を開講いたします。
数々のメディアで作例写真を手掛ける、藤井智弘さんと私のW講師によるスナップ写真専門の写真塾です。
作品のための高品位なプロラボプリントのオーダーの方法も体験し、ミニ写真展まで体験いただける講座になっています。
受講生募集しています!
【受講生募集】PhotoPlus+ 〝純〟スナップ写真塾2025