写真と、カメラと。

写真とカメラと過ごす日々と、旅のこと。

個展|「ゆるりら」無事に終了しました

 5月29日~6月11日までの間開催していた、12日間の個展会期が本日無事に終了しました。ご来場いただいた皆様ありがとうございます。

緊急事態宣言が重なり来られなかった方もいらっしゃると思います。
でも、気にかけていただけるだけでとても嬉しくありがたいです。
(もう少し状況が改善されていれば良かったのですが。)
また、さらには関東以外からも温かく見守って頂きありがとうございます。

 

 今回の作品展は年末から開催したいと思っていたもので、自分でもこの時が来ることを心待ちにしていました。

 カメラの光盛堂Ⅱさんは、5年前に業界紙 写真速報さんからご紹介いただいて以来のお付き合い。
昨年6月に地域の皆様との交流を目的につながるギャラリーを開設されました。
手作りの空間とおっしゃっていましたが鑑賞スペースとして開放感あり心地よさがあります。

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光盛堂Ⅱつながるギャラリー

 オーナーによる店内仕上げの作品プリントは、フィルムのように優しい仕上がりで今回のオールドレンズや多重露光作品にとても相応しかったです。
(私の作品は基本的に銀塩プリントです。)

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こちらは手作り作品のリアル多重露光アクリルフォト

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リアル版多重露光のアクリルフォト作品

 SNSを通じて会いに来てくださった方も、ハンドストラップLoopie目当てにお越しいただいた方も、オールドレンズの風合いをプリントで見たかったとおっしゃっていただいた方も、ありがとうございました。
実際にお話しできる機会が持てて嬉しかったです。

というか、見てくださっているんだなと言う実感が沸きます。

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本当にたくさんの方と楽しく過ごすことができました。


―写真展を開催する場所が大事だ。

どこかのSNSでそんな書き込みを見ました。
作品のクオリティや立地、ギャラリーの知名度、扱っている作品・作家など複合的に発した意見だと思います。

もっともだと思いますが、少なくともこれからこの先それが全てとは思いません。
今回店内のギャラリーということもあり、写真をプリントする用事で訪れた店先で作品に触れられ、「こんな風にできるんだ、飾れるんだ」という意識が生まれていき、写真を楽しめるチャンスがある。

美術館やアートサロンのような佇まいでもなく、わざわざ出かける場所でもなく、誰もが写真に触れることのできる場所が身近に存在することは必要だとしみじみと感じました。
それは、カフェにコーヒーを飲みに行ったついでに見るのとはやはり写真への関心度が違うと思うから。

 

そして、
地域のお店にも物売りが中心だった30年間が終わり、モノからコトへという流れ。

小さくてワクワクする楽しい商品やカメラが並び、自分の部屋に招くかのようなギャラリースペースでは居心地の良さに皆話に花が咲き、その場にいる人たちの垣根はなく楽しそうに会話をしている。
私はそれを見ていることが幸せでした。

今求められているのはやはり「リアルタイム」と「人間味」
皆の笑顔が今回の写真展の答えだと感じています。

難しい状況の中でしたが、写真展を開催して良かった。


ちょうどコロナ禍の一年間で撮影したご近所フォト「ゆるりら」
その言葉のままに気持ちも緩やかにみんなも写真を楽しんでもらえたら嬉しいです。


さて、次へ。
写真展をやると、その時のやりたい気持ちや見せたかったものが心から切り離され、シフトチェンジができる。
目標もできてまた意欲もわいてきます。
これこそ、写真展をやる醍醐味。
やった人しか味わえない贅沢な時間。

ありがとうございました。
心より感謝を込めて。

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また元気にお会いできる日を楽しみにしています。

※カートを引いて帰ったら旅に出たくなってしまった搬出日です。